

「InstagramとTikTokのどちらを運用すべきかわからない」
「TikTokユーザーは若者ばかりだけど、運用するべきなの?」
本記事ではそんなお悩みを解決いたします。
InstagramとTikTokは、どちらも写真や縦型動画を使って情報を発信できるSNSです。しかし、ユーザーがアプリを開く目的、投稿を見つける経路、比較検討の方法、企業が設計すべき導線には違いがあります。
TikTokは、おすすめ欄を通じてフォローしていないアカウントの動画にも出会いやすく、短期間で幅広いユーザーへ認知を広げられる可能性があります。一方、Instagramは、リール、フィード投稿、ストーリーズ、ハイライト、プロフィールを組み合わせ、商品やサービスへの理解を深めてもらいやすいSNSです。
単純に「若いユーザーが多い方」「利用者数が多い方」を選ぶだけでは、自社に合うSNSは判断できません。ターゲットの年代や性別だけでなく、何を知りたいときにSNSを見るのか、購入や問い合わせまでにどのような情報を確認するのかを整理する必要があります。
本記事では、InstagramとTikTokの基本的な違い、ユーザー層、利用目的、投稿形式、情報の届き方を比較します。さらに、集客や認知拡大に向いているSNSの判断方法や、両方を使い分ける際の注意点も解説します。
Instagramの運用方針や投稿導線を見直したい方は、無料資料で改善ポイントを整理してみてください。アカウント設計、投稿改善、アルゴリズム理解、半年間の運用計画まで、目的に合わせて確認できます。

InstagramとTikTokの基本的な違い

Instagramは情報を蓄積して比較検討を促しやすい
Instagramは、写真や動画を通して企業や店舗の世界観を伝えながら、ユーザーとの関係を継続的に作りやすいSNSです。
主な投稿形式には、次のものがあります。
フィード投稿
リール
ストーリーズ
ライブ配信
ハイライト
固定投稿
ユーザーは、リールや発見タブで投稿を見つけた後、プロフィールへ移動し、過去の投稿やハイライト、外部リンクを確認できます。
たとえば、飲食店を探しているユーザーであれば、料理の写真だけでなく、店内の雰囲気、メニュー、価格帯、営業時間、アクセス、予約方法なども確認します。Instagramでは、これらの情報をアカウント内に整理して蓄積できます。
そのため、Instagramは認知を広げるだけでなく、比較検討、信頼形成、問い合わせ、予約までの導線を設計しやすい点が特徴です。
TikTokはフォロワー外への認知拡大に向いている
TikTokは、短い縦型動画を中心としたSNSです。
最大の特徴は、フォローしているアカウントに限らず、ユーザーの興味関心に合った動画がおすすめ欄へ積極的に表示されることです。
Instagramのリールにも同様の仕組みはありますが、TikTokは、いわばリールのような短尺動画による発見機能に特化したSNSです。そのため、企業名や商品名をまだ知らないユーザーにも動画が届きやすく、投稿内容をきっかけに新たな接点を作れる可能性があります。
TikTokユーザーは、アプリを開いてから検索するというより、流れてきた動画を次々と視聴し、その中で気になる情報を見つけることがあります。そのため、動画の冒頭で興味を引き、続きを見たいと思わせる構成が重要です。
目的と情報の届き方が異なる
InstagramとTikTokの違いを整理すると、次のようになります。
比較項目 | TikTok | |
|---|---|---|
主な投稿形式 | 写真、画像、縦型動画、ストーリーズ | 短尺の縦型動画 |
主な発見経路 | フォロー、発見タブ、検索、ハッシュタグ | おすすめ欄、検索、フォロー |
得意な役割 | 比較検討、信頼形成、問い合わせ導線 | 新規認知、話題化、幅広いリーチ |
情報の蓄積 | 過去投稿やハイライトを見返しやすい | 動画単位で視聴されやすい |
重要な要素 | アカウント全体の一貫性 | 動画冒頭の引きと視聴維持 |
成果への導線 | プロフィールやリンクへ誘導しやすい | 動画から次の行動を明確に示す必要がある |
複数のアカウントで1万回以上の再生回数を出している弊社メンバーによると、SNSを選ぶ際は、媒体の流行だけでなく、「誰に何を伝え、どの行動につなげるか」を先に決めることが重要とのことです。知らない人に広く届けたいのか、迷っている人に比較検討を促したいのかによって、優先すべき媒体は変わります。
Instagram以外も含めてSNSごとの役割を詳しく整理したい方は、以下の記事も参考になります。
関連記事|SNSの使い方がわからない方へ|SNSの違いと選び方を解説
Instagramを利用するユーザー層の特徴

写真や動画で商品を比較したいユーザーが多い
Instagramでは、ビジュアルを見ながら商品、サービス、店舗を比較する行動が起こりやすい傾向があります。
たとえば、次のような目的で利用されます。
飲食店や旅行先を探す
洋服や化粧品の使用イメージを見る
住宅やインテリアの事例を探す
美容室やクリニックの雰囲気を確認する
商品の口コミや使い方を調べる
採用先の職場環境を見る
ユーザーは一つの投稿だけで判断するとは限りません。プロフィールへ移動し、過去の投稿、固定投稿、ハイライト、リンク先まで確認することがあります。
企業がInstagramを運用する場合は、おしゃれな写真を投稿するだけでなく、比較検討に必要な情報を整理することが重要です。
保存して後から見返す行動が起こりやすい
Instagramには、気になった投稿を保存し、後から見返せる機能があります。TikTokにも同様の機能はありますが、Instagramでは、ノウハウや商品情報、店舗情報など、後から確認したい情報を保存する使い方が比較的定着しています。
そのため、すぐに購入や申し込みにつながらない場合でも、役立つ情報として保存されることで、ユーザーとの接点を継続しやすい点が特徴です。
すぐに購入や予約をしない場合でも、役立つ情報や候補となる店舗を保存し、後から見返すユーザーがいます。そのため、Instagramでは「その場で反応される投稿」だけでなく、「後で確認したくなる投稿」も有効です。
保存されやすい内容には、次のようなものがあります。
選び方
比較表
手順
チェックリスト
よくある失敗
利用前の注意点
料金やサービス内容の整理
たとえばクリニックがInstagramを運用する場合、院内の写真だけでは判断材料が不足します。診療の流れ、初診時の持ち物、予約方法、受付時間、受診前によくある不安などを投稿にすると、来院を検討しているユーザーが保存して見返しやすくなります。
ただし、医療に関する情報発信では、医療広告に関するルールや個人情報の取り扱いを確認し、誤解を招く表現を避ける必要があります。
フォロー後も継続的に接点を持ちやすい
Instagramでは、フォローしたアカウントの投稿がフィードやストーリーズに継続的に表示されます。そのため、すぐに購入や申し込みをしないユーザーとも接点を持ち続けやすく、比較・検討に時間がかかる商品やサービスの情報発信にも向いています。
複数の投稿を通じて、専門性やスタッフの人柄、実績、利用方法、よくある疑問への回答などを発信することで、ユーザーの不安を少しずつ解消し、信頼関係を築くことが可能です。単発の投稿で成果を求めるのではなく、継続的な情報発信によって、認知から比較・検討、問い合わせへとつなげていくことが重要になります。
このようにInstagramを集客に活用するには、投稿を続けるだけでなく、媒体の特徴や各機能の役割を理解したうえで運用する必要があります。Instagramの基本的な特徴や、SNS集客につなげるための活用ポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事|インスタの特徴を解説!SNS集客に活かす基本ポイント初心者向け
TikTokを利用するユーザー層の特徴

短時間で情報を得たいユーザーと相性がよい
TikTokユーザーは、短い動画をテンポよく視聴しながら、新しい情報や興味のあるテーマを探します。
以前はダンスや音楽、エンターテインメントの印象が強いSNSでしたが、現在は商品レビュー、仕事、学習、料理、旅行、健康、店舗紹介など、幅広い内容が投稿されています。
TikTokユーザーが動画を見る理由はさまざまです。
暇つぶしをしたい
面白い動画を見たい
短時間で知識を得たい
商品の使い方を知りたい
店舗や施設の雰囲気を見たい
他の人の体験を知りたい
流行を確認したい
企業は、伝えたいことを順番に説明するのではなく、ユーザーが最初に知りたいことから動画を始める必要があります。
おすすめ欄から新しいアカウントへ接触する
TikTokでは、ユーザーがフォローしていないアカウントの動画もおすすめ欄に表示されます。
企業の知名度やフォロワー数が少なくても、動画の内容がユーザーの興味に合えば視聴される可能性があります。そのため、TikTokは新規認知を広げたい企業にとって有力な選択肢です。
一方で、動画が表示されても、最初の数秒で興味を持たれなければ離脱されます。
投稿を作る際は、次の流れを意識しましょう。
冒頭で対象者や悩みを示す
視聴するメリットを伝える
一つのテーマに絞って説明する
不要な間を減らす
最後に次の行動を案内する
若年層だけとは限らない
TikTokユーザーは若年層が中心という印象を持たれやすいですが、企業が媒体を選ぶ際は、年齢だけで判断しないことが大切です。
暮らし、仕事、家族、健康、旅行など、投稿テーマによっては幅広い年代へ届く可能性があります。
たとえば、介護施設が採用目的でTikTokを活用する場合、若い職員のダンス動画だけを投稿する必要はありません。職員の一日の流れ、研修の様子、利用者との接し方、仕事のやりがい、施設内の設備などを短く紹介すれば、求職者が働く姿を想像しやすくなります。
複数のアカウントで1万回以上の再生回数を出している弊社メンバーによると、短尺動画では、投稿者が伝えたい順番ではなく、視聴者が知りたい順番で内容を組み立てることが大切とのことです。動画の冒頭で「誰に向けた情報か」が伝わると、関心のあるTikTokユーザーに視聴を続けてもらいやすくなります。
ただし、再生数が伸びても、自社の顧客にならないユーザーばかりへ届いている場合は、集客成果にはつながりません。視聴者属性やプロフィール閲覧、Webサイトへの遷移も確認しましょう。
年代・性別・利用目的から見るユーザー層の違い

年代は固定的な条件ではなく傾向として見る
InstagramとTikTokのユーザー層を比較するとき、年代だけで媒体を決めるのは避けた方がよいでしょう。
SNSの利用状況は変化し続けます。また、同じ年代でも、利用目的や関心のあるテーマは異なります。
20代のユーザーがInstagramで飲食店や美容サービスを比較することもあれば、40代以上のユーザーがTikTokで健康、仕事、生活の情報を探すこともあります。
企業が確認すべきなのは、一般的な年代別の利用傾向だけではありません。実際に投稿した後、各SNSの分析機能を使って、次の項目を確認することが重要です。
年代
性別
地域
アクセス時間帯
視聴された投稿テーマ
フォローの有無
プロフィールへの移動
外部リンクへの遷移
性別よりも悩みや状況を重視する
商品によっては男女比が重要になる場合もありますが、性別だけで投稿内容を決めると、ユーザーの具体的な悩みを捉えにくくなります。
同じ商品を探している人でも、利用目的は異なります。
たとえば介護施設の情報を探すユーザーには、就職先を探す人、家族の入居先を探す人、地域のサービスを調べる人がいます。同じ年代や性別であっても、必要な情報はまったく異なります。
SNSのユーザー層を考える際は、次のように整理しましょう。
誰が見るのか
どのような状況で見るのか
何に困っているのか
何を判断するために見るのか
見た後に何をしてほしいのか
利用目的によって適した投稿が変わる
InstagramとTikTokでは、利用目的と行動に次のような違いがあります。
利用目的 | Instagramで起こりやすい行動 | TikTokで起こりやすい行動 |
|---|---|---|
暇つぶし | フィードやストーリーズを見る | おすすめ動画を連続で見る |
情報収集 | 検索、保存、ハッシュタグを使う | 検索やおすすめ動画から知る |
商品検討 | 過去投稿やプロフィールを確認する | 使用場面やレビュー動画を見る |
店舗選び | 写真、アクセス、料金を比較する | 店舗紹介や体験動画を見る |
学習 | 図解投稿や解説リールを保存する | 短い解説動画を繰り返し見る |
ファン活動 | 投稿、ライブ、ストーリーズを追う | 動画やライブを視聴し拡散する |
企業が見るべきなのは、利用者数の大きさだけではありません。自社の顧客が購入や問い合わせの前に、どのような行動を取るかを基準に考えましょう。
投稿形式や情報の届き方はどう違う?

Instagramは投稿形式ごとに役割を分けられる
Instagramでは、複数の投稿形式を組み合わせて、認知から問い合わせまでの流れを作れます。
投稿形式 | 主な役割 |
|---|---|
リール | フォロワー外への認知拡大 |
フィード投稿 | 詳しい情報の整理、保存の獲得 |
ストーリーズ | 既存フォロワーとの関係構築 |
ハイライト | 料金、予約方法、よくある質問の蓄積 |
ライブ配信 | リアルタイムの説明や交流 |
固定投稿 | 初めて訪れた人への重要情報の提示 |
たとえば、リールで商品やサービスに興味を持ってもらい、フィード投稿で詳しい情報を伝え、プロフィールやハイライトから問い合わせへ誘導できます。
Instagramでは、投稿単体ではなく、アカウント全体でユーザーを案内することが重要です。
TikTokは一本の動画だけでも内容が伝わる必要がある
TikTokでは、ユーザーが企業のプロフィールを見る前に、おすすめ欄で一本の動画へ接触することが多くなります。
そのため、過去の投稿を見ていることを前提にせず、一つの動画だけでもテーマが理解できるように作る必要があります。
基本的な動画構成は、次のとおりです。
悩みや結論を冒頭に置く
理由や具体例を短く説明する
映像や場面に変化をつける
最後に次の行動を示す
たとえば、「当院について紹介します」と始めるより、「初めて受診するときに確認したい3つのこと」と始める方が、該当するTikTokユーザーに自分向けの情報だと判断してもらいやすくなります。
同じ縦型動画でも伸び方は異なる
InstagramリールとTikTokは、どちらも縦型動画が中心ですが、同じ動画を投稿すれば同じ結果が出るわけではありません。
Instagramでは、保存やシェア、プロフィールアクセスなどに加えて、リールの視聴時間や離脱されるタイミング、最後まで見られた割合なども確認します。
TikTokでも基本的に確認する指標は共通していますが、短尺動画を中心にコンテンツが発見されるプラットフォームであるため、冒頭での離脱、平均視聴時間、視聴完了率、繰り返し再生といった動画の視聴データが、投稿を改善するうえでより大きな意味を持ちます。
アルゴリズムの考え方を理解してInstagramの投稿改善につなげたい方は、「2026年版 Instagram最新アルゴリズム理解ガイド」も参考になります。

Instagramリールの再生数を認知や集客につなげる方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
関連記事|インスタ投稿の再生数は大事?伸ばして集客につなげるコツを解説
集客や認知拡大にはどちらが向いている?

認知拡大を優先するならTikTokが候補になる
TikTokは、おすすめ欄を通じてフォロワー外へ動画が届きやすいため、新しいユーザーとの接点を作りたい場合に向いています。
企業名や商品名を知らない人にも、悩みや興味を起点として接触できる点が強みです。
TikTokで認知を広げる際は、会社紹介を最初にするのではなく、ユーザーが関心を持つテーマから始めます。
たとえば、次のような企画です。
よくある失敗
知られていない使い方
選び方のポイント
商品やサービスの裏側
利用前の注意点
現場担当者だからわかる知識
ただし、再生数が多いだけで集客に成功したとはいえません。誰に届いたのか、その後どのような行動が起きたのかを確認する必要があります。
比較検討や問い合わせにはInstagramが向いている
Instagramは、プロフィールや過去の投稿を見ながら、商品やサービスについて詳しく調べられます。
そのため、比較検討が必要な商材や、問い合わせ前の不安を解消したいサービスと相性があります。
たとえばクリニックであれば、認知目的のリールだけでなく、診療内容、初診の流れ、院内設備、アクセス、予約方法をフィード投稿やハイライトに整理します。ユーザーが「どのような場所か」「自分の悩みに対応しているか」を判断しやすくなるためです。
累計300以上のアカウントに携わってきた佐藤新九郎によると、SNSから集客につなげるには、投稿の反応だけでなく、プロフィールアクセス、リンククリック、予約、問い合わせまで段階的に確認する必要があるとのことです。認知指標と集客指標を分けて評価することが重要です。
目的ごとにKPIを設定する
目的 | 主な確認指標 |
|---|---|
認知拡大 | リーチ、再生数、表示回数、視聴者属性 |
興味関心 | いいね、保存、シェア、コメント |
比較検討 | プロフィールアクセス、過去投稿の閲覧 |
行動促進 | リンククリック、DM、予約、問い合わせ |
継続接触 | フォロー、ストーリーズ閲覧、再訪 |
TikTokでは再生数や視聴維持を確認し、Instagramでは保存やプロフィールアクセス、リンククリックまで見ると、媒体ごとの役割を判断しやすくなります。
両方を組み合わせる方法もある
TikTokで新しいユーザーに知ってもらい、Instagramで詳しい情報を提供する使い分けも可能です。
2つの媒体を活用することで、TikTokでは短尺動画を通じてこれまで接点のなかった層へ認知を広げ、Instagramでは投稿やプロフィール、ハイライトなどを通じて、実績やサービス内容、利用方法を詳しく伝えられます。認知から比較・検討まで、ユーザーの段階に合わせて情報を届けやすくなる点がメリットです。
また、同じ動画をそのまま掲載するだけでなく、それぞれの媒体に合わせて見せ方や情報量を調整することで、制作したコンテンツを有効活用しながら、複数の経路から問い合わせや購入を目指せます。
ただし、TikTokユーザーが必ずInstagramへ移動するとは限りません。TikTok側にも事業内容やリンク先を整理し、動画を見た後に何をすればよいかを明確にしておくことが重要です。
SNSを認知だけで終わらせず、問い合わせや購入へつなげる考え方を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
関連記事|SNS活用の基本から学ぶ集客アップとブランド強化の実践術
自社に合うSNSを選ぶときの判断ポイント

ターゲットの購入行動から選ぶ
自社に合うSNSを選ぶときは、ターゲットの年代だけでなく、商品やサービスを知ってから購入するまでの行動を整理します。
次の質問に答えてみましょう。
顧客はどのような悩みを持っていますか
購入前に何を調べますか
写真と動画のどちらが判断材料になりますか
比較検討にはどれくらい時間がかかりますか
予約や問い合わせ前に何を不安に感じますか
SNSから最終的にどこへ誘導しますか
短い動画で魅力を伝えやすく、新規認知を広げたい場合はTikTokが候補です。複数の情報を確認してから問い合わせるサービスや、ブランドの世界観を蓄積したい場合はInstagramが向いています。
運用目的を一つに絞る
SNS運用では、認知、集客、採用、販売、ファン形成など、さまざまな目的を設定できます。
しかし、開始時からすべてを達成しようとすると、投稿テーマが散らかります。
まずは、次の中から優先目的を決めましょう。
商品やサービスの認知を広げる
店舗への来店を増やす
問い合わせや資料請求を増やす
採用応募を増やす
既存顧客との関係を深める
目的を決めたら、その目的に合うKPIを設定します。
判断表で優先順位を整理する
判断条件 | Instagramが向く | TikTokが向く |
|---|---|---|
主な目的 | 比較検討、信頼形成、問い合わせ | 新規認知、話題化、幅広い接触 |
商材の特徴 | 詳細説明や事例が必要 | 短時間で魅力を見せやすい |
投稿素材 | 写真、図解、動画を使える | 縦型動画を継続制作できる |
導線 | プロフィールやリンクへ誘導したい | 動画で興味を獲得したい |
運用体制 | 複数形式を管理できる | 撮影と編集を継続できる |
企業がSNSを始める際の手順や、運用後の改善方法については、以下の記事も参考になります。
関連記事|企業SNSの始め方と運用改善で成果を伸ばす方法を徹底解説
InstagramとTikTokを使い分ける際の注意点

それぞれの媒体特性に合わせて、内容や見せ方を一部調整する
制作負担を減らすために、同じ撮影素材をInstagramとTikTokで活用することは可能です。
ただし、完成した動画をそのまま両方へ投稿しても、同じように伸びるとは限りません。
媒体ごとに、次の要素を調整しましょう。
冒頭の言葉
動画の長さ
カットのテンポ
表紙
キャプション
音源
CTA
プロフィールへの誘導方法
TikTokでは、最初の数秒で内容がわかる構成を優先します。Instagramでは、投稿を見た後にプロフィールや関連投稿へ移動しやすい設計を考えます。
再生数だけで優劣を決めない
InstagramとTikTokでは、情報の届き方が違います。
TikTokで再生数が大きく伸びても、問い合わせが増えない場合があります。一方、Instagramでは再生数が少なくても、既存フォロワーや見込み客から予約が入ることがあります。
媒体ごとに確認すべき指標を分けましょう。
TikTokで確認したい指標
再生数
平均視聴時間
最後まで視聴された割合
視聴者属性
プロフィール閲覧
リンク遷移
Instagramで確認したい指標
リーチ
保存
シェア
プロフィールアクセス
フォロー
リンククリック
DMや問い合わせ
ブランドの軸は共通にする
媒体ごとに表現やテンポを変えても、企業として伝える価値は統一した方がよいでしょう。
TikTokでは親しみやすい投稿を行い、Instagramでは信頼感のある情報を整理するなど、見せ方を変えることはできます。しかし、ターゲットや発信内容が大きく異なると、両方を見たユーザーが同じ企業だと認識しにくくなります。
共通ルールとして、次の項目を決めておきましょう。
ターゲット
解決する悩み
発信テーマ
ブランドの価値観
言葉遣い
使用できる表現
避けるべき表現
問い合わせ先
投稿前の確認手順
一定期間は検証を続ける
数本投稿しただけで「TikTokユーザーには合わない」「Instagramでは伸びない」と判断するのは早すぎます。
企画、冒頭、動画の長さ、投稿時間、CTAなどを変えながら、一定期間検証しましょう。
一度にすべてを変更すると、何が成果に影響したかわからなくなります。変更点を記録し、同じ条件で複数回試すことが大切です。
よくある質問

Q.InstagramとTikTokではどちらの方が若いユーザーへ届きますか?
一般的にはTikTokが若年層と接触しやすい印象がありますが、年代だけで判断するのは適切ではありません。投稿テーマによって、届くTikTokユーザーの年代は変わります。Instagramも幅広い年代に利用されるため、実際のインサイトで視聴者属性を確認してください。
Q.TikTokユーザーは商品を購入する目的でも利用しますか?
TikTokは娯楽だけでなく、商品レビュー、使い方、店舗情報などを探す用途でも利用されます。ただし、動画を視聴しただけで購入するとは限りません。プロフィール、商品ページ、予約ページなど、詳しい情報へ移動できる導線が必要です。
Q.中小企業はInstagramとTikTokのどちらから始めるべきですか?
比較検討や問い合わせ導線を整えたい場合はInstagram、新しいユーザーへの認知を広げたい場合はTikTokが候補です。目的だけでなく、撮影や編集を継続できる体制も考慮し、無理なく続けられる方から始めましょう。
Q.InstagramリールとTikTokに同じ動画を投稿してもよいですか?
同じ撮影素材を活用することは可能です。ただし、完成動画をそのまま使い回すのではなく、冒頭、尺、音源、表紙、キャプション、CTAを媒体ごとに調整することをおすすめします。
Q.集客目的では何を成果指標にすればよいですか?
再生数やフォロワー数だけでなく、プロフィールアクセス、リンククリック、DM、予約、問い合わせ、商談などを確認します。認知から問い合わせまでを段階に分け、どこでユーザーが離脱しているかを分析してください。
Q.両方を運用するほど人手がない場合はどうすればよいですか?
主軸となるSNSを一つ決め、もう一方は投稿頻度を抑えて検証しましょう。たとえばInstagramを情報蓄積と問い合わせ導線の中心にし、反応のよかった動画素材をTikTok向けに再編集する方法があります。
まとめ
InstagramとTikTokは、どちらも写真や動画を活用できるSNSですが、ユーザー層、利用目的、情報の届き方、成果につながる導線が異なります。
TikTokは、おすすめ欄を通してフォロワー外へ動画が届きやすく、新しいTikTokユーザーへの認知拡大に向いています。一方、Instagramは、リール、フィード投稿、ストーリーズ、ハイライト、プロフィールを組み合わせ、比較検討や問い合わせにつながる情報を蓄積しやすいSNSです。
自社に合うSNSを選ぶ際は、年代や性別だけで判断せず、次の点を整理しましょう。
ターゲットが抱えている悩み
SNSを見る目的
購入や問い合わせまでの検討期間
発信できる写真や動画
社内の撮影、編集、分析体制
最終的に誘導したい行動
運用成果を判断するKPI
両方を運用する場合は、同じ動画をそのまま投稿するのではなく、InstagramとTikTokそれぞれのユーザー行動に合わせて、冒頭、構成、表紙、CTAを調整する必要があります。
まずは自社の運用目的と顧客行動を整理し、主軸となるSNSを決めましょう。そのうえで、投稿後の数値と問い合わせ状況を定期的に確認し、継続的に改善することが大切です。
自社のInstagram運用を改善し、フォローや問い合わせにつながる導線を整えたい方は、サービス資料をご確認ください。アカウント設計、投稿制作、分析改善、運用体制づくりまで、支援内容をまとめています。


【監修者】
千葉すみれ
COO / SNS事業責任者
SNS集客研究所は、InstagramやTikTok、LINEなどのSNSを活用して、集客や採用、ブランドづくりに取り組みたい企業・店舗の方に向けたメディアです。
SNS運用は、ただ投稿を増やすだけでは成果につながりません。
「誰に届けたいのか」「どんな行動につなげたいのか」「投稿から問い合わせ・来店・応募までをどう設計するのか」を考えることが大切です。
私はこれまで、年間100社以上の企業アカウントの戦略立案に携わり、SNS運用代行・Meta広告・LINE構築などを支援してきました。また、自身でも実体験に基づいた情報を発信する留学アカウントを立ち上げ、10ヶ月で1万人のフォロワーを獲得、最大175万回再生を記録した経験があります。
このメディアでは、そうした実際の運用現場で得た知見をもとに、机上の空論ではない実践的なSNS運用ノウハウを、わかりやすく発信していきます。
SNSをこれから始めたい方、自社の運用を見直したい方、フォロワー数だけでなく売上・問い合わせ・採用につながるSNS活用を目指したい方に、ぜひ読んでいただきたいです。



